2011年12月25日日曜日

バイブルメイトホップ

超久しぶりの投稿になります。

バイブルメイトというソフトウェアがあります。1998年のソフトウェアでキリスト新聞社から出ていましたが、今はもう扱っていないようです。このソフトウェアはマクロメディアのディレクターというソフトウェアで作成されています。マックとウィンドウズで動くのですがディレクター自体がもう開発中止になっていますので最新のパーソナルコンピュータでは起動すらできなくなってしまっています。 ウィンドウズも対応バージョンは3.1とWindows95と98と記載しており、引退牧師の義父が所持しているVistaマシンでは動かず、何とかならないものかと相談されたというのが経緯です。簡単に調べた状況では全く動かないわけではなくなんとか成りそうな感触を持ったのでCDROMを借りて対策を考えてみることにしました。

ものは試しとマックに読み込ませると、OS9以前が動くレガシーな環境が必要というメッセージが表示されます。これはインストールも面倒だし、最新バージョンのOSではこの互換性は切られる方向なのであっさりとこの方向は断念。元々、義父はマックを持ってはいないので出来ても意味はないし。

次にWindows2000やWindowsXPで試したところ、Vistaと同様の症状が出ました。起動はうまくいきますが、肝心の内容を見ようとするとスクリプトエラーというダイアログが出て先に進みません。ダイアログには#FILEIOのような文字もあります。ディレクトリ内にはFILEOIIO.DLLというライブラリがあるのですが、それが正しく読み込めてないのだろうとグーグってみたりしましたが、解決に至る有用な情報はネット上にはありませんでした。

諦めかけていたのですが、何の気なしにWindows3.1用のBIBLE31.EXEをクリックしてみると何と動くではないですか。閲覧操作もコピー・アンド・ペースト動作も正常です。それまではBIBLE95.EXEをダブルクリックしていたのですが旧いバージョンの方が新しいOSと相性がよいとは想像してませんでした。

しかし、まだ落とし穴は隠されていました。Windows Vistaでこれを試してみると今度は起動時に「おそらくディスクがいっぱいなのでドライバファイルC:Windows\dirdib.drvをWindowディレクトリにコピー出来ません。」などというような意味不明なメッセージがでて起動すらしません。つまりは、このソフトウェアはシステムディレクトリにドライバソフトを起動時に放り込んで動くというちょっとお行儀の良くない、セキュリティに対して大らかだった時代の作りをしているようです。XPあたりなら何も言わず起動してくれたものがVista以降では許されなくなったというわけです。

とはいえコレには抜け道があります。後方互換性に関してマイクロソフトはそれはもう修羅のごとく仕事をする傾向にあります。アップルのようにあっさりと過去を捨てることはありません。こんな場合は、管理者権限で起動すればよいだけです。ファイル(この場合はBIBLE31.EXE)を右クリックすると出るコンテキストメニューの2番目の「管理者として実行…」を選べば起動することができます。毎回、これをするのが面倒なので、右クリックの一番下の「プロパティ」を選び、互換性タブをクリックして一番下にある「管理者としてこのプログラムを実行するをチェックして適用ボタンを押します。(ただし、この操作は管理者権限のあるユーザでなければ操作できませんので管理者としてログインしておく必要があります。)Windows7でもOKでした。

尚、この作業は書き換えになりますので、最初にCDROMの内容をHDDにコピーする必要があります。このソフトウェアは何のコピープロテクションをないのでコピーすることに障害はありませんが、著作権の問題から私的複製に当たりCDROMの持ち主のみに許される行為となることは、一応、お断りしておきます。

参考URL:
Windows Vistaでプログラムを管理者モードで実行する
VistaでAdministratorでログオンする
Windows Vista Home BasicでAdministratorを利用する